「男から貰った“イラッとした”“キモい”“頭悪い”メールってない?」女性たちにきいた途端、「あるある!」「あ、これだこれ」「削除しなきゃよかったぁ」。……出るわ出るわ。男たちは知らぬ間に、これだけ自爆しているのか( ~_~;)。

メールには、書き手特有の様々な癖が出る。書式や挨拶の常套句、行替えの“間”、私的なメールに頻出する顔文字や(笑)のような感情表現。そもそも、個々人の特徴の出ないパフォーマンスなどありえない。

ただ、対面や手書きの手紙と比べて、交換する情報量が圧倒的に少ない。ちょっとした言い回しの違いやミス、おかしな習慣が必要以上にデフォルメされ、無意味なストレスが生じる。まして、男女間のコミュニケーションにこの歴史の浅いメディアを挟み込むことで起きる悲喜劇は、推して知るべしだ。以下は某30代女性が交際男性から貰った映画の待ち合わせのメール。

「明日はかぐや姫(の物語・編集部注)は夜しかないので、13:00 14:00代が何かあるので、他の映画にして良いですか、とりあえず、池袋駅東口辺りに13:00位でどぉ(>∀<)」……。

この女性いわく「“代”じゃなくて“台”。良いは漢字使わないし……。しかも句読点が“、”だけ。顔文字入れるくらい手間かけてるなら“。”とか“?”も使おうよ。『ぉ』って、ギャル文字!? そもそも“お”じゃなくて“う”だから!」

誤字・脱字およびギャル文字は、人格全否定のリスクを孕むのである。

「質問でもないのに、文末に必ず?マークが入る。僕は全然大丈夫ですけど? いつでも連絡くれれば? とか、ムカツクというか、この人頭が悪いんだなぁ」(別の30代女性)

パソコンの変換に任せ、文章を漢字で固めまくるのも大顰蹙だ。「読みやすいように適度のかな交じりで書けないのは、最大に頭悪い。『その可能性は殆ど無い』とか。おまえ、何も見ずに『殆ど』って書けるか? って言ってやりたくなる」(30代メーカー)、「キャラをよく知らない人が一人称を『小生』と書いてくると、賢いフリかよと思うわ。リアルに馬鹿だと知ってる奴が書いたらもっと鳥肌」(同)、「『“○○女史”って書く奴って、なんか終わってるよね~』って話で同僚と盛り上がった」(40代出版)。なぜ? だから女は……などと無理に冷笑したって無駄である。理屈じゃない? ハイその通り、黙って従うのが賢明だ。