飲み会を避けない

近年、社内の飲み会を避ける若者も多いと聞く。特に上司との飲み会には参加したがらない傾向がある。そのため一方通行的な上下関係や、横のつながりが希薄になることも少なくない。

「先輩や上司、同僚との『飲みニケーション』は、貴重で大事な機会。上司や先輩は、積極的に後ろを追いかけ、アドバイスをもらうべき目標となる存在。そのためにもいい関係を築くべき」

いい関係を築くには、まず自分が上司や先輩を慕うべきだ、と戸塚さんは強調する。

「上司も当然部下といい関係を築きたがっている。部下に慕われれば、かわいがろうという気持ちにもなる。社内で絶対に顔を合わすわけだし、関係がよくないと、結果いい仕事はできない。お酒の席であれば普段できない話題にも及ぶでしょう。貴重な時間を共有することで、お互いの信頼関係も高まる」

飲み会なら、オフィス内では遠慮しがちな話も可能。本音ベースで互いに意見を交わせる場にもなる。ゴールドマン、マッキンゼー時代においても「飲み会」は重要な交流の場だったという。

「もちろん、仕事の愚痴ばかりの飲み会なら参加する意味はない。愚痴が多い人は、将来的に会社に貢献する可能性は低い。長期的に見て自分のキャリアにプラスになり、相手にもいい関係になる会でないと。つながりを大切にすると言っても、優先順位は必要」

追いかけるに値する上司を見極め、積極的に自ら動き、慕う。受け身ではない関係づくりができてこそ、貴重なアドバイスを得られる。それらは、自身のキャリア形成においても得難い財産となるようだ。

あなたを上に引き上げるのも切るのも上司との関係如何。「嫌だ」「苦手」と避けていては、先が見えない。上司の側も、部下に慕われるに値する人物にならなければいけないことを、肝に銘じておきたい。

戸塚隆将(とつか・たかまさ)
慶應義塾大学卒業後、ゴールドマン入社。5年間勤務後、ハーバード経営大学院に私費留学。帰国後、マッキンゼーへ。2007年、シーネクスト・パートナーズを設立、代表取締役に就任。英語プログラム「CLUB900」(www.club900.jp)を主宰。
(Getty Images=写真)
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