未婚男女を合宿でダンスさせる
──口説けない男にとっての福音は、藩制(地方分権)や旧来の会社形態の復活、それにダンスなのだという。その理由は?
口説けない日本男児を結婚させるには、親の強制力に代わる「枠組み」が必要になります。まず考えられるのは“地元”の枠組み。都心への人口集中を避け、地方分権体制を進め、若者が都会に出ていかないようにすれば、地元の共同体の中で出会いが促進されるでしょう。
次に考えられるのが“職場”の枠組みです。日本型企業の復権も有効です。終身雇用の家族的な組織で、結婚相手は社内で見つけられます。
最後の手段は、枠組みを人工的につくってしまうこと。車の免許合宿でカップルが生まれやすいのが好例ですが、極端なことをいえば、未婚男女に「青年の家」のような合宿所で、長期休暇を過ごさせる制度をつくるのも必要なのかもしれません。
そこでは連日連夜、ダンスパーティーを開催する。ダンスは問答無用で男女が身体を密着させます。動物本来の性欲は嗅覚に由来するので、恋愛の条件が整います。
これで、口説けない男と口説かれない女もカップルになれる。めでたしめでたしです。