並ばないと買えないスイーツの評価は?

[上]表参道「ククルザ ポップコーン(KuKuRuZa Popcorn)」 [下]エシレ・メゾンデュブール「ガトー・エシレ ナチュール」

さあ、ではどんな手土産がベストなのか。過去の取材と女子社員の声を合わせて、私が8品を決定した。

まず、ヨックモックのクッキーだ。これは定番中の定番だが、中東で大ブレイクして、ドバイの富豪たちが競うように購入している話などを添えてみるのもいい。

六花亭の「マルセイバターサンド」も知名度が高く、北海道限定というプレミア感もある。最近ではネット通販できるので便利だ。

とはいっても、いつも定番ものでは相手の印象に残りにくい。2回目以降なら、ちょっと気の利いたものを贈りたいもの。女性の多い職場なら、行列のできる店のものや限定品がおすすめだ。

そこで、表参道で評判のシアトル生まれ「ククルザ ポップコーン」や、浅草・亀十の「どら焼き」など、知名度もそれなりにあり、行列ができる店のものがいい。

また、東横線・学芸大学駅近くにあるマッターホーンの「バウムクーヘン」や、同線・都立大学駅にあるちもとの「八雲もち」など、知る人ぞ知るお菓子もポイント高い。

何度も訪問して気心が知れた相手なら、プレミアものに限り、切り分けたりする手間も厭わないのが女心というものである。

ビジネス手土産の究極は、超入手困難な丸の内のエシレ・メゾンデュブールのエシレバターを使った「ガトー・エシレ ナチュール」。その日に販売される数が限定されているので、開店前から並んでも手に入らない、“幻のケーキ”とまで称されるバタークリームケーキだ。

「並ばないと買えないお菓子をもらったときは、他部署でも話題になった」(医療・29 歳)
「話題のお菓子を選ぶ人は、情報に敏感で話題も豊富だと思う」(ソフトウエア・27歳)

との声も多数。労は報われるのである。