低金利が続くうちは変動金利でもリスクは少ないが、これから金利上昇局面に入ると考えるならば、変動金利でローンを組んでいると、毎月の返済額が変動してしまうことで受ける経済的、精神的ダメージは結構大きい。月々の収入が決まっている給与所得者の場合は特に、住宅ローンの返済額が一定であることが家計へ与える安心感は大事である。

ローンの総返済額の有利不利は、すべて完済してから検証しないとわからないものである。返済途中では、その時点で最も有利な金利タイプがどれなのかわからない。しかし、精神的にダメージが少なく、現在はここ20年間では最低水準にある固定金利タイプのローンを選んでおいたほうが安心できるのではないだろうか。実際、住宅金融支援機構のデータでは、13年1月は、変動金利を選ぶ人が減り、逆に固定金利タイプを選ぶ人が増えている。

また、返済期間も60歳くらいまでに終わるほうが安心。最初は最長の35年ローンで借りて、繰り上げ返済すればいいという人もいるが、教育費がかかる時期や収入が減ったときにはお金が貯められなくなり、繰り上げ返済ができなくなるとまずい。老後に入る前に完済するのもひとつの安心である。

(構成=生島典子 図版作成=ライヴ・アート)
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