智春先生の脳食レシピ
脳の軸索(ミエリン鞘)の材料となるコレステロールを豊富に含む食品の代表格は卵。特に、脳も育ち盛りの子供はコレステロールが不足しているので、たくさん食べさせることが必要です。また、卵黄のレシチンは、記憶力や集中力も高め、認知症を予防する作用もあるとされる、脳の強い味方。ただし、白身は消化がよくないので、熱を加えたほうがいいでしょう。吸収効率の面から最もすぐれているのは半熟卵や温泉卵です。
このほか、コレステロールが豊富なものは、あん肝やイクラ、ウニ、白子、イカ、シラスなど。肉や魚の内臓類や魚卵に多く含まれています。
よく、「1日に卵は何個まで大丈夫ですか?」など、コレステロールの取りすぎを気にする方がいます。私たちが食べ物で摂取するコレステロールは、そのまま血中のコレステロール値として現れるわけではありません。胃や腸で分解、吸収された後、肝臓にプールされ、必要に応じて肝臓が再合成しているからです。過剰摂取を心配されることはないでしょう。
もし卵アレルギーの場合は、軸索のもう1つの材料であるDHAとEPAを取るのがいいでしょう。青魚やマグロの脂肪に多く含まれます。
おすすめの簡単メニューは、マグロ、納豆、アボカド、温泉卵をシソと混ぜた1品。コレステロール+DHAでまさに「脳食」なのです。
クオリティーライフ代表。
メディカル・コーディネーター。血液栄養診断士。
血液検査の結果から、個人に最適な栄養、医療面の助言をしている。