最近の加藤茶さんなどの例を見ていると、「時間差一夫多妻制」の時代がきていると思います。経済力も恋愛力もある男性は希少なので、何回も結婚して何人かの女性を養うことになる。

しかし、誰もが熟年になっても若い女性と再婚できるわけではありません。「子ども」という問題があります。友人は魅力的なバツイチ男性(50歳)で、「誰か女の子紹介してよ。再婚したいんだよ」といつも言っています。しかし、彼の条件は「できれば20代から30代半ば」です。さらに「もう子どもはいらない」といいます。離婚した妻との間の2子を養育しているので、これ以上は養えないというのです。ところが、結婚したい女性というのはだいたい「子ども」がほしい。あきらめるのは45歳以上ぐらいです。かくして紹介はいつも不成立となります。

また50歳以上でも若い女性と再婚できるバツイチは「定年のない仕事に就く人」のほうが有利です。「子どもが20代になったときに相手はいくつか」ということを女性は常に計算しているのです。

かつては「バツイチなんてとんでもない」という親もいましたが、最近は「結婚できればどんな人でもいいのよ」と女性たちも因果を含められている。結婚市場の中でバツイチへの注目度は上がっています。

「バツイチの人のほうが絶対にいいわよ」と、再婚同士で最近結婚した女性にすすめられたアラサー女性。

「でも、バツイチでステキな人は、あっという間に再婚してしまって市場にでている期間が短いのよ。離婚する前からちゃんと目をつけておいて、離婚が成立したら、すかさずいかないとね」

そう諭された彼女は今「離婚しそうな男性」を一生懸命探しています。

ジャーナリスト 白河桃子
1961年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。結婚、少子化など女性のライフスタイルに関する取材を数多く手掛ける。『「キャリモテ」の時代』、『「婚活」時代』(共著)など著書多数。
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