少数の「勝ち組」と大量の「負け組」が生まれた
まず重要なのは、高い目標を立てたことにより、少数の「勝ち組」と大量の「負け組」が生まれたところだ。大きな成功を収めた者はごくわずかで、多くは目標の達成に失敗するか、目標そのものを諦めて終わった。参加者のなかで成績がよかったのは全体の20%ほどで、残りの80%にとっては、目標設定がむしろ悪影響を及ぼしたというから、その悪影響は意外なほど大きい。
成功者の数にここまでの差が出たのは、目標設定のメリットを得るためには、豊富なリソースを持つ必要があるからだ。最初から豊富な資金や人材を惜しみなく投入できる人は、もし1回目のチャレンジに失敗した場合でも、すぐに方針を切り替えて次の一手を打つことができる。そのため、難しいゴールを目指すときにも、勝つまで再挑戦を繰り返せる。
しかし、リソースが少ない組織にはそのような余裕がないため、一度つまずいただけでもプロジェクト全体が頓挫しかねない。そんな失敗が許されない状況では、焦りとプレッシャーが高まるばかりで、モチベーションの低下が起きるほうが自然だろう。その結果、最初の失敗が挫折に直結してしまう。
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