ヒト、モノ、カネのうち難しいのは「ヒト」

くらコーポレーション社長 
田中邦彦氏

昔から「ヒト・モノ・カネ」は、独立開業の重要な3要素と呼ばれてきたが、事業の規模が拡大しても、その基本は少しも変わらないと考えている。

私は26歳のときに脱サラして大阪の堺市で出前と持ち帰り専門のごく一般的な寿司店を開業した。それが外食業界に足を踏み入れるキッカケになったが、その6年後には一念発起して回転寿司に進出した。12年1月現在、「無添くら寿司」という看板を掲げて関西をはじめ、関東、中部、九州などを中心に280店以上をチェーン展開している。回転寿司の歴史は意外と古く半世紀以上になる。その中で、私どもは後発組だが、業界3番目の規模まで店舗を増やすことができたのは、ヒト・モノ・カネというビジネスの3つの基本を大切にしてきたからだと自負している。