「認知症予防」にも効果アリ

加えて牛乳摂取は「認知症予防」にも働く。国内では福岡県久山町に住む住民を対象に20年以上にわたって追跡調査した「久山町研究」が代表的で、「牛乳や乳製品の摂取量が増加するほどアルツハイマー型認知症発症率が低下した」という結果であった。

高齢者医療を中心とする浴風会病院でもかつて「認知症発症に関する食習慣」を調べている。牛乳を▽たまに飲む▽週1~5日飲む▽ほぼ毎日飲む、という3群に分けて4年間追跡した結果、「ほぼ毎日飲む群」で認知機能が低下した割合が少なかったという。

同病院の研究に参加した精神科の須貝佑一医師(あしかりクリニック副院長)も認知症予防の効果を認める。一方で「牛乳や乳製品を取る人は、野菜や魚などもきちんと摂取する傾向があるのではないか」とも指摘する。確かにその通りで、病気と食生活の関係を調べるのは非常に難しい。人は調査対象の食品以外も取る必要があるため、長期的な研究結果がそのまま、ある単独の食品を摂取した結果だと判断することには無理がある。