仕事においても人生においても、自分が指揮官であり、お金と時間をコントロールできている。何より、お金そのものではなく、仕事を追いかけている。それが1桁上の額を稼ぐ人たちの特徴。彼らのところに、お金が集まるのは、自然の理法があるからという。安岡正篤、松下幸之助、稲盛和夫らにも共通する法則を、8つの項目に集約した。いずれもが、ビジネスパーソンが今日から胸に留め、実践できる考え方と習慣だ。
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何を買うかより、何のために買うのかを重視

投資家のウォーレン・バフェットは、世界でも指折りのお金持ちとして知られています。資産家は、お金を持っているというだけで何かと嫉妬の対象になるものです。しかし、バフェットは多くの人から尊敬を集めています。それはなぜか。お金を自分のためでなく世の中のために使っているからです。

バフェットは2006年、自分の資産の85%を慈善財団に寄付すると発表しました。それだけでも尊敬に値しますが、私が驚いたのは寄付先です。

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お金の使い方にメリハリがある

あのクラスのスーパービリオネアになると自分の名を冠した財団をつくって慈善活動するケースがほとんどです。しかしバフェットはビル・ゲイツ財団をはじめ、すべてを他の財団に寄付しました。つまり自分よりゲイツ夫妻のほうがチャリティー活動に長けており、そうしたほうが、世の中のためになると判断したのです。下心がある人には、こうした決断はできません。バフェットが功名心からではなく、本気で社会貢献をしたいと考えているからこそ、人々は彼を支持するのです。

資産家でなくても、人のためにお金を使う習慣を身につけたいところです。お金を稼いだら、自己投資して自分の成長につなげることが大切だと説く人もいます。しかし一歩間違えると、自己投資は自分の幸せだけを追求する姿勢につながってしまいます。少なくても「いくら使えば、いくら自分にリターンがある」というような細かい話をしているうちは、自己中心的なものの考え方から抜け切れていないといえます。

世の中の役に立つお金の使い方は、募金などのチャリティー活動にかぎりません。たとえば新しい事業や産業を興して雇用をつくっていくことも、生きたお金の使い方だと思います。自分の将来だけでなく、みんなの将来につながる形でお金を使っていく。そうした使い方をする人のもとに、お金は自然に集まります。

調査概要/gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「仕事とお金」に関するアンケートを2012年2月1~5日の期間で実施。個人年収1500万円以上で349サンプル、年収500万円で350サンプルの有効回答を得た。
(構成=村上 敬)
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