「私の事務所にも『訴えたい』と駆け込んでくる人は多いのですが『必ずしも訴訟を起こす必要はないのでは』と思えるケースも多く、そういうときは思いとどまってもらいます」

梅原ゆかり弁護士がこう話す。各地の法律事務所で同じような光景が見られるという。いまの日本では、騒音、水漏れなどささいなトラブルでも「訴えてやる!」と息巻く人が確実に増えているのだ。

(久保田正志=構成 浮田輝雄=撮影)
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