アルコールによる発がんなどの医学的影響

医学的観点から見ると、アルコールの健康被害は想像以上に深刻です。国際的な研究により、アルコールは明確な発がん性物質として分類され、口腔がん、食道がん、肝臓がん、乳がん、大腸がんなど少なくとも7種類以上のがんリスクを高めることが確認されています。例えば女性の場合、1日あたり10gのアルコール摂取(ビール中瓶約半分)でも乳がんリスクが7%増加します。

さらに日本人では、人口の約44%がアルコール代謝酵素の活性が低く、アルコールの分解能力が劣っています。これらの人々は少量の飲酒でも顔面紅潮、頭痛、吐き気を示し、食道がんリスクが通常の10倍以上に増加することが知られています。

さらに日本の統計によれば、アルコール性肝疾患による死亡者数は年間約4000人、アルコール依存症患者は推定80万~100万人とされ、飲酒による社会経済損失は年間約4兆円と試算されています。この損失には医療費、介護費、生産性損失、犯罪コストなどが含まれます。現状の税制では、こうした生理学的差異や社会的コストが全く考慮されていません。