【藤川】経済的自由度が高まれば、びくびくしなくてよくなりますからね。

【mucco】そうなんです。

【藤川】それをめざして「ケチケチ贅沢」な生活を始められたと。

【mucco】はい。それから徐々にお金の勉強をするようになって、藤川さんの『サラリーマンは2度破産する』という本に出合いました。私の本にも次の部分を引用させていただきました。

「将来何が起きるかは、誰にもわからない。計画を立てたからといって、計画どおりの人生を送れるというものでもないだろう。しかし先の見えない人生だからこそ、予測できることは予測し、前もって準備しておけば、あなたはそれだけ人生から自由になれるのではないだろうか」

【藤川】なんか恥ずかしいですね。光栄ですが。

お金は人間関係よりコントロールしやすい

【mucco】「お金のこと、これからどうしていく?」という話をお友だちにすると、たいてい「先のことはわからないからねえ……」と言われます。いま考えても仕方ないという感じですね。たしかに先のことはわからないけれど、経済的なことのコントロールって、人間関係や健康や天災などにくらべれば、はるかに取り組みやすいことなんです。自分たちで決めて実行すればなんとかなる。藤川さんのご本にはそれが短いことばできちんと書かれていてすごいなと思いました。何度も読み返しています。

【藤川】ありがとうございます。経済的自由度は本人次第でなんとかできるというのはその通りなんです。

【mucco】私はライフプランの大切さを、多くの女性にとって身近な「おしゃれ」という視点から書けないかなと思ったのです。読んでくださった方から反応の多い箇所のひとつに「衝動買いの危険ゾーンは1万円から3万円」というものがあります。衝動買いでもその後の満足度が高ければいいのですが、私も含め「あ~あ、どうして買っちゃったんだろう」と感じている人が多いということです。そのような自分のお金方のクセを意識するだけで、本来買わなくてもいいものを買わなくてすむ。そうすることによって、経済的自由度が高まり、自分の思い描くライフプランの実現により近づきます。