座りすぎると心血管疾患のリスクが高くなる
では、長時間座り続けることで、具体的にどのような健康への影響があるのでしょうか。近年の医学研究では、座位時間の延長が様々な疾患の発症リスクを高めることを明確に示しています。
最も衝撃的なデータの一つが、アメリカ心臓協会(American Heart Association)のCirculation誌に発表された研究結果です。長時間の座位行動は、成人における全死因死亡率および心血管疾患の罹患率・死亡率と関連していることが疫学的エビデンスによって示されており、一部の国では座位行動を最小限に抑えるガイドラインが発表されるまでに至っています(Young et al., 2016)。
また、2022年に発表された国際的な研究では、1日8時間以上座る人は、4時間未満の人と比べて心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患を発症するリスクが19%増加することが明らかになりました。死亡リスクについても1日8時間以上座る人は、4時間未満の人と比べて20%増加し、とりわけ心血管疾患による死亡リスクは29%も高くなることが示されています(Li et al., 2022)。
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