自営業であればブランドを築く。業種は何でもいい。シミ取りの評価が高いクリーニング店、離婚分野に強い弁護士というようなブランドを築くことができれば単価が崩壊する中で、報酬を高く維持できる。
しかし、どんなに頑張っても将来、自分の仕事がなくなる可能性だってある。5年後、10年後に仕事が存在するのか、存在してもどのような形に変わっているのかを予想して、今から対策を立てることが必要だろう。
好きなことが見つからないという人がいるが、それは探し方が悪いからだ。好きなことは具体的な職種ではない。好きなことは探すのではなく感じるもの。自然に文章を書いてしまう、自然に人前で話す。また、時間があればパソコンを見ている、モノをつくっているなど、自然な行動がすべて、その人の才能に通じているのである。
次に「運を高める」。これまで私は運の研究のために、多くの人にインタビューをしてきた。その結果わかったことは運というものは存在し、運のいい人悪い人が必ずいて、運のいい人はずっと運がいい、運の悪い人はずっと運が悪いという法則があるということ。運の存在には多くの人が気づいているのではないだろうか。運が悪いとしか言いようのない事故に遭う人がいる。逆に、間一髪で災難から逃れることができた人もいる。
ただし、運は変えることができる。たまたま出会った人によって運が変わることもよくある。運を高めることが13年は非常に大事になるだろう。
具体的にはどうすればいいのか。まず運が悪いと感じたときは悲観せずに「運を貯めている状態」だと思うこと。「気を練っている」と表現してもいい。慌てず冷静に状況を観察してみる。そうするとポンと抜け出せる瞬間が訪れる。逆に運の悪い状況に負けてしまったら、それまでになってしまう。極貧の家庭環境で育った人のほうが中流家庭で育った人よりも成功しやすいのは、苦労した分だけ気が練れているから。その意味で人生は不平等だが公平だと思う。