教育もまた、日本的なガラパゴス化の典型だ。子供に高い能力があるのなら、早い時期から留学させて、欧米の一流大学を目指すことを考えてもいい。

日本では、夫が「会社」コミュニティー、妻は「ママ友」コミュニティーに属し、異なる世界を生きている。そのため男性は退職、女性は子供が思春期を過ぎると、人間関係が途切れてしまう。これではいずれ“無縁生活”になってしまうので、人脈の幅を広げる努力をすべきだろう。一般論で語るのは難しいが、「自分は何によって生きていくのか」を考えたとき、幅広い人脈こそが宝物であることがわかるはずだ。

日本の財政赤字は1000兆円に膨らみ、さらに、安倍政権は景気回復のため大規模な金融緩和や公共事業投資を行うと宣言している。永遠に国債を刷り続けられるわけはなく、このままではいずれ破綻する。

一部にはこれを煽って日本円が紙屑になると主張する人もいるが、金融知識のない人がそれを鵜呑みにして投資に走るとおかしな商品をつかまされるだけなので、当面は普通預金で十分だろう。ギリシャを見ればわかるように、国家破産とは「目が覚めたら通貨が紙屑になっていた」ということではない。国債価格の下落で金利が上昇し、地価の下落や企業の倒産で金融危機が起こり、資産の大半を国債で持っているゆうちょ銀行やかんぽ生命が破綻して国有化されるというプロセスを踏んで状況が悪化していく。どれほど財政赤字が巨額でも、日本のような経済大国が1カ月や2カ月の短期間に破産することはありえないのだから、「破産を前提に円資産をすべて外貨に換えよう」という行動は意味がない。

今、身につけておきたいことは手段の確認。円が暴落したときに、あわてて銀行の窓口に並ぶようでは手遅れ。そんなときにFX(外国為替証拠金取引)口座があれば、クリック1つで円資産を外貨にできる。レバレッジを1倍にしておけば、リスクは銀行の外貨預金と同じだ。