ビジネス系:注目は快晴のアクチュアリー!
●公認会計士【晴れ時々曇り】
大手監査法人のパートナークラスになれば、年収1500万~2000万円ほど。新規合格者のだぶつき、コンサル業務の減少、監査報酬のダンピングで、試験の難度に見合った給料は望めなくなるだろう。独立開業する場合は、基本的に税理士と同じ仕事をする。
●税理士【曇り】
かつては独立開業で年収数千万円も可能だったが、デフレ下で仕事の単価が下がったことに加え、顧客である中小企業の廃業も相次ぎ、厳しい状況に。独立で年収1000万円台にのせるのは容易ではなくなるだろう。事務所勤めのままだと生涯年収は公務員に敵わない模様。
●アクチュアリー【快晴】
確率や統計など、数学理論で保険や年金の商品設計および経営リスクの分析をする専門職の資格。難易度が高く、希少価値あり。ニーズは今後も増える見通しだ。資格取得者の6~7割は生保、損保、信託銀行に勤務。出世や転職の武器にもなり、安定した高給が見込める。
医療系:看護師は晴れ! 厳しいのは薬剤師
●医師【晴れのち雷雨】
取得するのに金も時間も労力も要るが、勤務医時代は総じてコスパが低い。疲れ果てて開業医に転ずる者が多いけれども、初期投資に大金が必要で、地域内での競争も激化しているので、世襲でなければ苦労するだろう。とはいえ、鉄板の資格であることは不変だ。
●看護師【晴れ】
医師と同じく苛酷な労働環境だが、高齢化に伴い「派遣看護師」など職域が広がり、慢性的な人材不足は今後も続くだろう。資格取得希望者も多く、大学の看護科の偏差値も高くなっている。米国のようなNPが導入されれば、やりがい向上の可能性あり。
●薬剤師【曇り時々雨】
以前は人不足の資格だったが、規制緩和で大学薬学部が次々に新設され、調剤薬局の市場拡大も頭打ちとなり、人余り状態に。ドラッグストアで薬剤師より人件費が安い「登録販売者」が定着したことも逆風。独立が難しくなり、製薬会社のMRになる新卒者増へ。