シチュエーションによって違うおトクな資格や頼りになる資格。本稿では穴場資格、経営ノウハウを身につける資格、大学院経由で取れる「ハイブリッド」資格を順に説明したい。

テレビのニュースでも詳しく報道されたので、ご存じの人も少なくないだろうが、2009年6月から改正薬事法が完全施行され、一般用医薬品の販売には「登録販売者」または薬剤師の配置が義務付けられた。

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このうち登録販売者は2008年から試験が実施されている新しい資格であり、正確には一般用医薬品の第二類と第三類を販売できる。安全性に注意が必要な第一類の販売と医師の処方箋による調剤は従来通り薬剤師しか担当できない。

これは高齢化社会を背景とする医薬品販売の規制緩和であり、登録販売者さえ確保できればスーパーでもコンビニでも一般用医薬品を販売できるわけだ。このため、有資格者は今の段階では引っ張りダコといっていい。特に、大学の薬剤師養成課程は06年度入学者から6年制に延長され10年と11年は薬剤師となる卒業者が出ない。

スーパーなどの異業種は新たな商品として医薬品販売に積極的な姿勢を見せているため、有資格者の人材ニーズは極めて高い。ただし、1年以上の実務経験などの受験資格があるため、誰でも取得のチャンスがあるわけではない。試験では、薬事の法規、医薬品などの基礎的知識が問われる。

同じような構図で、引っ張りダコになると予想されるのが貸金業務取扱主任者である。こちらは10年6月から施行が予定されている改正貸金業法に対応した国家資格であり、営業所や事務所への配置義務を持つ「必置義務資格」。不動産業界における宅建(宅地建物取引主任者)などと同じ立場の資格だ。

2009年から試験が実施されるため、こちらもまだまだ人材不足。貸金業界は利息制限や過払い金返還などで決して好調とはいえないが、就職や転職だけを考えれば、有利になる資格といえるだろう。登録販売者と違って、特に受験資格は設けられていないので、誰でも挑戦できる。