「実家じまい」でも全てを捨ててしまうことはしない

故人が大事にしていた物を死亡後に家族が引き継ぐのが自然だと考えるドイツ人は多く、「まだ元気な高齢者に物を捨てさせなくてもいいし、亡くなったら受け継げるものは受け継ぐ」と話してくれた女性もいます。

「ひいおばあちゃんが亡くなった時、残した大量のお皿を家族みんなで分け合ったの。私も好きなお皿をもらって今も使っている」

彼女は子どもの頃、曽祖母が家に飾っていた天使の形の可愛らしい置物が大好きで、遊びに行くたびに眺めていたと話してくれました。曽祖母のお皿を使うたび、子ども時代の思い出も蘇るというのですから、なんとも豊かな“遺産”です。