「大阪で就職したい」と漠然と考えていたが…

父や親戚に理系が多かった影響か、ぼく自身も化学が好きで、関西大学の環境都市工学部に進みました。

化学を学び社会に貢献したい。そんな気持ちを強くしたのが、大学1年の春休みに旅したカンボジアです。日本が経済発展する過程で、水俣病などの公害が起きましたよね。カンボジアでは経済発展にともなう環境破壊を目の当たりにしました。自分の好きな化学で、自然環境の保護に貢献できないだろうかと漠然と意識するようになり、大学院では水溶液中に含まれる有害物質を除去する方法を研究する資源循環工学を専攻しました。

研究室の先輩たちは、資生堂やダイキン、出光、日揮……国内の名だたる企業に就職していました。ぼくは大阪が好きで、地元を離れる気はありませんでした。だから、実家から通える大阪や兵庫に研究所や工場を持つ企業に就職できればな、と考えていたんです。