高校の合格発表はなぜ屋外で行われたのか

日を追うごとに原発の状況が悪化する中、母は「すぐに避難しないと」と言って、「国が大丈夫と言っている」という考えの父を説得して、母の実家がある山形県へと避難した。3月15日、母と小学5年生の弟と、わかなさんは伊達市を離れた。

福島原発/避難指定の発表を見守る住民
写真=時事通信フォト
2011年6月16日、自宅テレビで政府の新たな避難指定制度の発表を見守る福島県伊達市の住民(※本文の家族とは直接関係ありません)

3月16日は、高校の合格発表の日だった。この日、15歳の子どもたちは、屋外の掲示板の前に並ぶことを余儀なくされた。

「私はてっきり延期するか、屋内でやると思っていました。外に出た友人たちは何も知らずに、この日、被曝したのです。私はのちに、このことを負い目に感じるようになりました。私は山形にいて、被曝を免れた。友達は被曝したのに、私は逃げたんだって」