幕府の保護政策としての高利貸し

この予告からわかるのは、吉原で豪遊した挙句、江戸中で話題になるほど法外な身代金を支払って瀬川を身請けした鳥山検校の「悪行」が、ついに暴かれそうだということ。それから、検校と瀬川との関係が、のっぴきならぬ状況になりそうだ、ということである。

状況を理解するためには、「座頭金」とはなにかを明らかにすることだろう。

座頭金とは、盲人による無担保の消費者金融のことで、江戸時代の高利貸しの代表が座頭金だった。その年利は6割が平均とされ、なかには10割などというべらぼうなケースもあった。盲人が高利貸しに勤しむことができたのは、幕府から手厚い保護を受けていたからだった。