日本らしい、シンプルで飾り気のないデザインが好評

その最も分かりやすい例が、商品のライフサイクルだ。スペイン発の国際廉価ファッションブランドのザラ(ZARA)などのライバル勢は、週に500点もの新作を市場に送り出している。これに対しユニクロは、季節ごとという比較的長いサイクルで商品ラインナップをアップデートしている。この戦略の違いにより、ユニクロは限られた商品ラインナップに注力し、品質の向上や機能性・耐久性の確保を図っている。

デザインのシンプルさも肯定的に捉えられており、日本の伝統的価値観と重ねて解釈する向きもあるようだ。マッキンゼーのシニアアドバイザー、マーティン・ロール氏は同誌に、ユニクロが「日本人の心理に関する、ある種の神話」を体現していると語る。

「日本のデザインは、シンプルで飾り気のない、地に足のついたものです。そして、実際に売っている商品よりも過大に見せるようなことはしないのです」