エナジードリンクやチョコの大量摂取はNG

カフェインを含まないと思われていることが多いほうじ茶にも100mLあたり20mgのカフェインが含まれていますから、1日にペットボトル1本(500mL)飲むだけで100mgのカフェインを摂取していることになり、こちらも目安量をオーバー。

玄米茶も同様に、ペットボトル1本(500mL)で50mgのカフェインを摂取することになります。無意識のうちにカフェインを大量に摂取している可能性があるということです。

エナジードリンクは商品によって異なりますが、100mL中に300mgものカフェインを含む場合があるので、子どもには飲ませないようにしてください。

また、チョコレートにもカフェインが含まれています。普通のチョコレートを1カケラ食べるくらいなら問題ありませんが、一度に大量摂取するのは控えましょう。

子どもでも1日を通してみると1〜1.2Lの水分を補給しています。飲み物は日常的に口にするものだからこそ、カフェインの摂りすぎには注意が必要です。中学校を卒業するまでは、基本の飲み物は麦茶やミネラルウォーター、牛乳にすることをおすすめします。

コーラ、スポーツドリンクは砂糖だらけ

清涼飲料水の注意点は、糖質が大量に含まれているものが多いことです。

たとえば、コーラの糖質量を「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」でチェックしてみましょう。500mLのペットボトル1本で57gの糖質が含まれています。これを角砂糖(1個3.3g)に換算すると約17個。砂糖より少量で甘味が強い果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)が使われているため、500mL中にこれだけの糖質を含むことができるのです。

同様に、果糖ブドウ糖液糖を含むスポーツドリンクも調べてみると、500mLの糖質量は25g。角砂糖に換算すると約7.6個。夏場の熱中症対策としてスポーツドリンクを2本飲めば角砂糖を約15個も摂ることになります。

2015年、世界保健機関(WHO)は「成人及び児童の糖類摂取量」のガイドラインを発表しました。その内容の概要は次のとおりです。

成人および児童の1日当たりの遊離糖類摂取量をエネルギー総摂取量の10%未満に抑えるなら、過体重・肥満・虫歯のリスクを減らせる明確な証拠がある。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、さらに健康効果は増大する。

遊離糖類とは、おもにブドウ糖、果糖といった砂糖のこと。簡潔に言うなら、食品、飲料に添加されている糖類は控えめにしたほうがいいということです。