人生というのは思ったより不自由なもの
つまり、みんなと生きているようで、結局のところ僕らはみんなひとりなのだ。ひとりが集まって五人とか十人になっているから、みんなで生きているように見えるけど、僕らはひとりぼっちなのだ。だから、他人に何か影響を与えて考え方を変えさせるなんてことはそもそも不可能なのだ。
だから、君の人生というのは思ったよりはるかに不自由だと思う。
「あれ、ほとんど決まっていて何も変えられないじゃん」と思うだろう。
だけど、「自分の思考と行動だけ」は自由自在に変えることができる。
学生のうちはそれほど自由じゃないと感じるかもしれないけど、大人になったらすべてが自由だ。どんな仕事をしてどこに住もうが、夕ご飯に何を食べようが、どんな服を着ようが、酒を飲もうが。
だから、まずは自分の支配下にある「自分の思考と行動」を自由に動かして、人との関係をうまくやろう。
離れる理由を考える必要は1ミリもない
どうやってやるのかって? これは人間関係のコツ、二つ目につながる。
二つ目は、(繰り返しになるが)「合わない人は必ずいる。離れよう」である。
君と相性が悪い人は必ずいる。なぜか君のことが嫌いだったり、君がその人をどうしても好きになれない。そこに理由なんてない。先祖の時代に殺し合ったのかもしれないし、ご飯と牛乳みたいに合わないのかもしれない。
理由を考える必要は1ミリもない。ただ、合わない、という事実だけで十分だ。合わない人と出会ってしまったら、解決策は一つだけである。「離れよう」だ。
理想は物理的に距離を置くこと、つまりなるべく会わないこと。できれば一生会わないのが一番である。小さい頃は、「誰とでも仲良くしなさい」と言われる。だが、それは無視して良い。それを言っている大人は、誰とでも仲良くしていない。大人こそ、嫌な人がいたら距離を置き、自分の快適さを保っているのだ。
でも、どうしても会わないわけにいかない人がいる。学校や塾のクラスが同じ人だったり、先生だったり、職場の同僚だったり。こういう時はまず接触する時間をなるべく短くする。その上で、精神的な距離として、その人のことを考える時間をなるべく短くすることだ。