栗原俊雄(くりはら・としお)
1967年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、同大学大学院政治学研究科修士課程修了(日本政治史)。96年毎日新聞社入社。横浜支局などを経て、現在、東京本社学芸部記者。2009年、第3回「疋田桂一郎賞」受賞。『シベリア抑留』『戦艦大和』『勲章』『シベリア抑留は「過去」なのか』などがある。

歴史には「乾いた歴史」と「湿った歴史」がある。栗原俊雄さんは本書の冒頭で、そんな印象的な言葉を書いている。

「乾いた歴史」とは、戦国時代の英雄の活躍のような遠く離れた時代の出来事のこと。一方で「湿った歴史」とは、当事者に取材が可能だったり、実際の生々しい遺跡が残っていたりするものを指す。本書は毎日新聞学芸部の記者である彼が、後者の歴史を訪ね歩いた1冊だ。

(市来朋久=撮影)
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