他者のサポートも「自力の一部」として考えていい

第1章で「認知症とは暮らしの障害」と書きました。これをもう少していねいに言うと、生活上で必要になる「身の回りのことをする」が、具体的に、自分でどれくらいできるか、できないか、ということになります。

こうした状態を評価する国際的な尺度があって、IADL(手段的日常生活動作)というものです。図表1に日本老年医学会が示している表を載せました。