1円の価格差で顧客が去る時代

「コスパ」志向が強くなると、「同じ費用や労力なら、より大きな成果を得たい」、「同じ成果を得るなら、より少ない費用や労力で済ませたい」と思うようになります。まさに合理的で実利志向的な価値観です。

合理的で実利志向的な価値観が強まると、製品を購入し消費することから得られるベネフィット(便益)がより重視されるようになり、意思決定はドライなものになります。ネット・ショッピングでは、わずか1円の差で顧客が去っていくことも珍しくありません。購買行動が合理的で実利的になるにつれて、短命性にさらに拍車がかかります。

クレジットカードを片手にネットショッピングをする女性
写真=iStock.com/Moment Makers Group
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「新作」があっという間に「旧作」に

もう1つ、社会全体のスピードアップによっても、短命性は促されます。技術の加速や社会変動の加速によって、ファッションからスマートフォンまで次々と「新作」があらわれ、それまでの製品はすぐに「旧作」になっていきます。小売店を見渡しても、期間限定品や数量限定品が次々と投入されています。