全部子どもに決めさせるのは酷すぎる
しかし最近では、中学受験における「自走」の意味を「主体的」まで広げられて語られることがあると感じています。
しゅたい-てき【主体的】自分の意志・判断に基づいて行動するさま。
こうなってしまうと、
● どの塾を選ぶか、志望校はどうするか
● 勉強スケジュールをどう組むか
● 弱点対策として取り組む問題集はどれにするか
このようなことまで子どもに決めさせることになってしまいます。ビジネスの世界でもよく使われるこの「主体的」という概念を小学生に求めるのは、さすがに酷というものですよね。
このように、人によって期待する「自走」が異なるために、できる/できないの議論が起こりやすいのです。
そこで本書では、読んでいただいている皆さんと目線をそろえておきたく、「自走」を「決められたスケジュールや取り組み内容があれば、自分1人で勉強に取り組めること」と定義します。
基本、親は関与しない「ほったらかし受験」
このような「自走」の考え方に基づいて、オトクサ家では「ほったらかし受験」という独自のアプローチを実践しました。
2021年12月24日にアップしたブログ記事には次のようにほったらかし受験について書いていました。
「ほったらかし受験」
その名の通り、
● できる限り、親は関与しない!
● それでも子どもが勝手に勉強する!
● しかも、難関校を目指せるレベル!
という中学受験
もちろん、まったく手放しではありません。
私が目指したのは、本格的な受験期となる5年生6年生でほったらかしができるという姿。
なので、4年生まではきちんと教えます。
イメージは「ほったらかし料理」ですね。
材料準備、下ごしらえはする
漬け込みや煮込み=「ほったらかし」
途中で味の調整はする
そして、完成‼
↓
勉強の習慣化、解答解説の見方を教える
ひたすら問題を解く=「ほったらかし」
途中で模試や問題集は調整する
そして、合格‼
今振り返ると、成績も悪く何の実績もない時期に、よくこんなに堂々と偉そうに書いていたものです。