不動産の価格が本格的に上昇を始めそうだ。不動産セクターに属する企業の2012年末の株価は、年初に比べて80%上昇した。一般に株価は実体経済に先行する指標と言われており、不動産価格が上昇基調にある証左の1つだと言えよう。

背景にあるのは、インフレへの期待である。現在、日本の民間部門には家計と法人を合わせて2350兆円の金融資産があり、これはGDPの約5倍。インフレ期待が高まれば、現預金の保有リスクが生じ、投資熱が沸騰する。金融資産の一部が不動産へと流れれば、価格も上昇することになる。

(構成=プレジデント編集部)
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