確固たる価値観を持ちターゲティングが要に

シニア市場が経済界から熱い視線を浴びている。第一生命経済研究所の調査では、60歳以上の人の消費総額は現在100兆円、国内消費全体の44%を占める。そして、そのシニア市場には1000万人に上る「団塊世代」が存在する。終戦直後、1947~49年生まれのベビーブーマーである彼らは、今年から順次、年金受給が始まり、リタイア生活に本格突入する。

しかし、電通総研の斉藤徹研究主幹は「団塊世代といっても、ライフスタイルは多様だ。若いときと違って、ライフステージが進むにつれて、資産状況も健康状態も個人差が大きくなる。しかも、豊富な人生経験のなかで確固とした価値観が形成されるから、ブームに流されにくく、自分で納得したモノ、サービスしか選ばない」という。

団塊世代攻略のポイントはターゲット・マーケティング。12年の経済財政白書によれば60歳以上の人は、医療・健康関連や旅行、葬祭関連などの交際費、住宅リフォームなどへの支出が多い傾向がはっきり表れている。

「サプリメントでも、価格は高いが効果も高い商品を、所得の多い団塊世代に売り込む、といった戦略が求められる」と斉藤氏は指摘。鉱脈を掘り当てれば、一攫千金も夢ではない「宝の山」ともいえるのがシニア市場だ。

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