「じゃあ、また出直してきます」

わたし、走れるでしょうか……。いやあ、無理ですよね。荷が重すぎます。たまたま一緒にいた息子は、「これは名誉なことだよ、俺も協力するから応募させていただいたら?」なんて言ってましたけど。

この「聖火ランナー」というのは、あまりにも唐突でしょう? この100歳を超えたおばあちゃんが……。それでね、もちろんお断りしましたよ。「わたしなんかに声をかけてくださって、大変ありがたいですけど、無理です」って。そうしたら職員さん、「そう言わずに」なんて、いろいろおっしゃるんですけど、わたしは首を縦には振れませんでした。

そうしたら「じゃあ、また出直してきます」って。納得してあきらめたわけではなかったんですね(笑)。でも、とにかくお帰りになったからホッとしました。人生おもしろいですね、こんな申し出をいただくなんて。その夜、寝る前に昼間のことを思い出して、ひとり笑ってしまいました。