「メディアの常識は世間の非常識」

フジテレビ再生、さらにはテレビ界全体の改善につながるであろう提案をしたい。メディア以外の場所に研修に行く制度をつくってはどうだろう。一般社会の人たちが持つ常識を肌感覚でつかむためだ。

私自身がMBS毎日放送から女子大に職場を変えた人間である。メディアの世界を半歩出たことによって、俯瞰できるものがたくさんあった。メディアの常識が一般の非常識。メディアにいた時の価値観や常識が覆され、頭をガツンと殴られたようなショックを受けたことがある。

そこで、社内の会議室で研修するのではなく、メディアとは関係のない一般企業で1年ほど学ぶ長期の研修制度を設けるといいのではないかと考えた。今クールの日曜劇場でも、官僚が派遣制度で私立高校に出向するドラマが放送されている。研修からメディアに戻ってきたら、発信するものが変わってくるだろう。ニュースだけでなくドラマやバラエティにおいても、世間が「何か違う」と感じている部分がわかるようになるのではないだろうか。

写真=時事通信フォト
フジサンケイグループの代表で、フジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役でもある日枝久氏
(構成=山本 ヨウコ)
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