冬は夏服、夏は冬服から手をつける

最後の確認がすんだらいよいよ判断に入ります。まず①トップスからいきます。

真っ先に手をつけるのはオフシーズンの服です。オンシーズンの服は「近いうちにどこかで着るかも」と迷いが生じがち。ですからオフシーズンの服から手をつけていきます。

1着ずつ手に取り、ときめきセンサーを作動させます。「この服は、ときめくのか」。ときめく服は残し、ときめかない服は感謝して手放す。こうして、ひとつひとつのモノと丁寧に向き合い、心を使って進めていきます。

その際、自分にこう問いかけるのもいいかもしれません。

次のシーズンも“ぜひ”着たい服か?

今日、急に気温が変わったらいますぐ着たい服か?

この質問にもYESであれば、それは堂々と残しておきましょう。しかし、もしそうでないなら「いままでありがとう」と感謝し、お別れましょう。

「残した服の活躍の機会が増える」と考える

そうやって取捨選択していくと、ゴミ袋はいっぱいになっていきます。「着る服がなくなるんじゃないか……」と不安になるかもしれません。でも心配ご無用です。その調子で片づけを進めてください。

川原卓巳『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)
川原卓巳『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)

ときめく服、必要な服はちゃんと手元に残ります。むしろ、その残した服たちがよりいっそう活躍する機会が増える。そのように考えることもできます。どんどん膨らむゴミ袋は、片づけが前に進んでいる証拠。言い換えれば、みずからの生き方が磨き上げられている結果だと考えてください。

オフシーズンの服を片づけ終わったころには、あなたのときめきセンサーは一段と洗練されています。そのまま今度はオンシーズンのトップスに取り組みます。

だんだんと片づけそのものが楽しくなってくるはずです。手を止めず、同じ要領で⑨の靴まで一気にやり遂げてください。

【関連記事】
「どこから片づけても同じ」ではない…実家の「リビング、キッチン、寝室」で片づけのプロが最初に手を付ける場所
お金の貯まらない家の「玄関」には決まってある…片付けのプロに聞いた「新年」絶対に撤去すべきもの
子どもの友達に「汚い家」と言われた…片づけのプロが見た「ぐちゃぐちゃの家」に住んでいる人の意外な特徴
「これ捨てていい?」と親に聞くより効果的…実家がゴミ屋敷になる前に「60日間で9割捨てた」驚きの方法
お金が貯まらない家のクローゼットには大抵コレがある…片付けのプロ証言「お金持ちの家には絶対ないもの」