衣類は「収納から取り出して1つの山にする」ことから
前述のとおり、片づけでまず手をつけるべきは①「衣類」です。
捨てることの難易度が低い衣類からはじめていきましょう。そうして片づけの行為自体に勢いをつけていく。「捨てる/残す」の判断基準となるあなたの直感、「ときめきセンサー」がどんどん研ぎ澄まされていきます。
それでは取りかかります。ここは一気にやります。
まずは家のなかのあらゆる収納から衣類を取り出しましょう。それこそ持っている衣類すべてです。バッグや靴も衣類として扱います。そしてそれらをベッドか床の1カ所に集めます。すると大きな山ができました。続いてその山を次のカテゴリーに分別していってください。
①トップス(シャツ、セーターなど)
②ボトムス(ズボン、スカートなど)
③羽織りもの(ジャケット、スーツ、コートなど)
④靴下
⑤下着
⑥バッグ
⑦小物(マフラー、ベルト、帽子など)
⑧浴衣・水着など
⑨靴
②ボトムス(ズボン、スカートなど)
③羽織りもの(ジャケット、スーツ、コートなど)
④靴下
⑤下着
⑥バッグ
⑦小物(マフラー、ベルト、帽子など)
⑧浴衣・水着など
⑨靴
9つの小山ができました。この9つの小山を①から順に片づけていくのです。麻理恵さんによれば、その順番で取りかかるのが経験的にもっとも効率的だと言います。
ただし9つの小山に分けたら、そこでいったんひと息入れます。このひと息も大事です。
衣類は意外といろんな場所に置きっぱなしになっている
麻理恵さんは依頼者の部屋を片づけるとき、小山に分けたタイミングで必ず相手にこう声をかけます。
「もうどこにも衣類はありませんか? 大丈夫ですか? これ以降に出てきた衣類はあきらめてください」
すると多くの方が、はっとしてその場を離れ、あらたな衣類を手に戻ってきます。アメリカで撮影したNetflixの番組でも、同じような場面に何度も出くわしました。世界共通でいろんな場所に服は置きっぱなしになっているようです。
ですから、あなたも落ち着いて頭をめぐらせてください。持っているすべての衣類はここにありますか? クローゼット。ベッド下の収納。寝室のタンス。玄関まわり。車のなか。すべてチェックしましたか? ほかに置いてある場所はありませんか? ほかに衣類は眠っていませんか? もういちど最後に確認してください。