天守より高いマンション建設騒動
いわば市を挙げての地道で堅実な調査と活動の末に、国宝化を勝ち取ったのである。そしていま、松江市は松江城の世界遺産登録もめざしている。
慶長5年(1600)の関ケ原合戦後、出雲国(島根県東部)に封じられた堀尾吉晴は、最初、内陸にある標高190メートルの月山富田城に入城しながら、都市の発展に有利な宍道湖畔に、あらたに松江城を築いて城下町を整備した。こうして成立した近世都市が城の周囲に良好にたもたれているだけに、松江城は世界遺産の候補としてふさわしいとも指摘できる。
ところが、そんな城からほど近い地域に、丘上にそびえる天守の高さを約3メートル上回る、19階建て57.03メートルのマンションが建てられつつあるのである。
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