数字の苦手意識はどうすれば払拭できるか。ビジネス数学教育家の深沢真太郎さんは「もしあなたが自分のことを『数字が苦手なタイプ』と思っているとしたら、それは単なる思い込みに過ぎない。数字に対する、かつての不快な記憶が蘇っているだけだ。例えば、3.14と聞いて円周率を連想したら数学嫌いな人はイヤな記憶が蘇る一方で、3月14日で『ホワイトデー』を連想したらちょっとイイ気分になるだろう」という――。
※本稿は、深沢真太郎『読むだけで数字センスがみるみるよくなる本』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
3.14と聞いてイヤな記憶が蘇るか、イイ気分になるか
次の数字をご覧ください。
3.14
あなたは、この数字から何を連想しますか?
もしかしたら、かつて数学の授業で登場した「円周率」を連想したかもしれません。
「円周の長さを求めなさい」「円の面積を求めなさい」「球の体積を求めなさい」……
数学が好きだった方ならまだしも、嫌いだった方はかつてのイヤな記憶が蘇ったことでしょう。
しかし、もしこの数字から3月14日のことを連想したとしたらどうでしょう? そう、「ホワイトデー」です。
もしかしたら甘いお菓子やパートナーのこと、あるいは初恋を思い出し、ちょっとイイ気分になれるかもしれません。
ほかにも、こんなことを考えてみましょう。
あなたの好きな数字は何でしょうか? 私は自分の誕生日でもある「22」が好きです。いわゆるゾロ目なところも気に入っています。
車のナンバーやデジタル時計なども、「1111」のように数字が並んでいると、ちょっと嬉しくなります。