「対話を通して対立を解消する」体験をさせる

【工藤】やったことがないことは意識できないものです。だからこそ僕は、子どものうちから対話を通して対立を解消し、誰も置き去りにしない社会をつくっていく体験をさせてあげることが必要だと思っているんです。

もちろん、対立のある状態から合意に至ることは決して簡単ではありません。戦争がなくならないのも、外交努力だけでは平和的解決ができないケースがあるからでしょう。でも、すべての対立が暴力的手段に訴えないと決着がつかないかというと、決してそうではない。学校で起こる対立くらいなら、平和的解決ができるんです。