NGワードは「ポジティブ言葉」に言い換え
直前期に親が心がけるべきことは、子供が気分良く勉強ができるようにすることだ。苦手対策は12月までと割り切り、入試本番までは子供が得意なことを中心に勉強を進めていく。また、疲れが出ないように、「今日はこれだけやればOK」とやることの交通整理をしてあげることだ。やるべきことは欲張らずに、必要最低限に留めておこう。そして、ちゃんとできたら、大いに褒める。そうやって、1日1日「やり切った感」を味わわせることが大事だ。
直前期は親も心穏やかにはいられず、つい発破をかけるような言葉を言ってしまいがちだ。しかし、親の不安は必ず子供にも伝わる。そして、その不安が子供を不安にさせる。だから、どんなに不安でも子供の前ではポジティブな言葉を心がけてほしい。
最後に、直前期に親が言ってしまいがちなNGワードを挙げておこう。もしこの言葉が思わず口から出そうになったら、次の言葉に変換してみてほしい。
1.「こんな勉強のやり方では合格できないわよ」
→「これさえやっておけば合格可能性が20%もアップするよ!」
2.「○○ちゃんは毎晩遅くまで頑張って勉強しているのに……」
→「勉強は量や時間よりも『集中力』だもんね」
3.「こんな簡単な問題で間違えていたらダメでしょ」
→「今、間違いに気づけて良かったね」
最後の最後は親の演出力にかかっている。
(構成=石渡真由美)