バタバタと慌ただしく参拝しても仕方ない

ここまで書いてきて改めて気づいたことがあります。

神社で「運のいい人」になるためには、参拝することもさることながら、時間に余裕をもって楽しむことが重要だということです。

心を整えて、五感でその神社をゆっくり味わいながら参拝して、初めてマインドフルネス効果や森林浴効果も得られると思います。いくらパワースポットであっても、その場所に行くことだけを目的にしてしまうと、思ったような効果は得られないのではないでしょうか? 新しいアイデアだって生まれにくいはず。

川上徹也『「運のいい人」は神社で何をしているのか』(ポプラ新書)
川上徹也『「運のいい人」は神社で何をしているのか』(ポプラ新書)

かくいう私も、時折、出張先で電車やバスの時間を気にしながら参拝することがあります。そんな時は、あとから考えるとやはりどこか消化不良な感じで十分に楽しめていません。

私が大好きな神社のひとつに椿大神社(三重)があります。年間賛助会員になっていて、毎年春頃に参拝してご祈祷していただく習慣をもう8年くらい続けています。最初の数年は近鉄四日市駅からバスで行っていました。しかしこのバスは2時間に一本くらいしかないので、その時間を気にするとどうも気持ちが慌ただしい。

そこでここ5年くらいは、四日市駅近くでレンタカーを借りて行くことにしています。おかげで気持ちに余裕ができ、ゆっくりと隅々まで楽しめるようになりました。行きかえりの道中、他の神社にも寄ることができます。

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