運は操れないけれど貯めることはできる
こうしたエピソードからもわかるように、萩本の運との対しかたは普通とは少し違う。運が悪いときは耐え、運が良くなるのをひたすら待つ。それがわりとよくある考えかただろう。だが萩本は、そうではない。
運を自分の力ではまったくどうにもならないものとは考えていない。むろん運を自在に操ることなど不可能だ。だが自分の行動で運を引き寄せることはできる。そう考えている。だから快晴に恵まれたなかでゴルフをやって運を無駄遣いしない。逆に部屋にひきこもって企画をウンウンうなりながら考えることで運をコツコツ貯めることを萩本は選ぶ。
タレントを育てるときも同じだ。あるとき、『欽ドン!』に抜擢した松居直美に20回同じことをやらせ、「一番最初のでいこう」と言ったことがあった。後年、不思議に思っていた松居は「最初でよかったのなら、後にやった一九回は何だったんでしょう?」と聞いた。すると萩本は、「一回やってできても、有名にはならなかった」と答えた(同書、45頁)。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能

