子育てと外科医の仕事、両立を目指したが……

「患者は自分の命を私たちに預けてくれるのです。メスを入れる立場として、知識と手技を常にアップデートして最高の外科医を目指しています」

外科医になって5年目に結婚、6年がたったときに子供を授かり、河野さんはいったん職場を離れた。復帰後は、学生時代から希望していた乳腺外科を専門科として選択するつもりだったという。ところが……。

「『お子さんがいるなら乳腺外科ですね』と言われて、はて、と思ったんです。“子供がいるから”という部分に違和感があって、とっさに『消化器外科でお願いします』と答えました。その一言で、私の人生が決まりました」