中国人は「ファミリーヒストリー」にこだわる

――中国人が太古の昔と現在をつなげて捉えるのは、なぜなんでしょうか?

紀元前から面々と続く雄大な歴史はシンプルに「スゴい」ので、自信につながっているというのがひとつ。また、血縁関係の繋がりの深さも大きいと思います。世界的に見れば日本が薄すぎるのかもしれませんが、中国は親戚付き合いを非常に重視します。

安田峰俊さん
撮影=プレジデントオンライン編集部

中国には伝統的に、父系の同族集団「宗族」の概念がある。その意識の強さは地方や階層によっても違いますが、社会保障の弱い中国では、家族や親族が相互扶助の基本単位として機能しているのは事実です。おばあちゃんの誕生日のためにレストランを貸し切って、ものすごく遠い親戚まで何十人も集まってパーティー、みたいなことも普通にありますから。日本でも法事みたいなものはありますが、開催頻度も呼ばれる人の範囲も、中国の方がずっと大きい。