腹直筋がゆるむと、呼吸も深くなる

腹直筋は「前のつながり」以外にも様々な筋肉につながります。

「運動のつながり」として大胸筋から腹直筋を通り、反対側の内転筋につながり、そして腹斜筋や腹横筋の筋膜が腹直筋を包み込みます。

つまり固まってしまうと、それらのつながりを使う動きに影響が出る可能性があるのです。

腹直筋をゆるめるには本やヨガブロックなどの上に置いたボールに腹直筋を押し当てます。肋骨、みぞおち付近は避けて、程よい圧でリリースしていきます。

腹直筋がゆるむことでお腹が広がりやすくなり、呼吸の深さなどにも良い影響があります。下部は慣れてきたらやさしく行いましょう。

図表4のように、腹直筋を伸ばすにはうつ伏せで上体を起こし、胸から恥骨を離すようにします。コツは骨盤を引きずるように上体を前に引きながら反ることです。

腰が詰まる場合は「後ろのつながり」をゆるめた後に行うか、バランスボールの上で行うことで腰がリラックスして伸ばせます。