家事の負担を減らせば育児はラクになる

図表2で、僕が勝手に定義づけた「育児の大変さの法則」をご紹介します。

それはつまり繰り返しになりますが、育児は家事や仕事と同時進行でやってくるので大変になります。しかし、この「育児+家事+仕事」という3つの要素のうち、「子どもの手のかかり具合」については完全にコントロールする事は不可能です。

抱っこしていないと泣きっぱなしで、ベッドに置いた瞬間にギャン泣きする、みたいに手のかかる赤ちゃんもいれば、ある程度ほっておいてもスヤスヤ寝る手のかからない赤ちゃんもいます。こればかりは本人の気質なので介在する余地はあまりありません。もちろんネントレ(ねんねトレーニング)など改善する方法はあるにせよ、基本的には本人の特性だと考えれば良いでしょう。

しかし、「家事」にはランダム要素が無く、バリバリ介入して手間を減らす事ができます。ですので、赤ちゃんが生まれる前からまずは家事に手がかからないように徹底して効率化しましょう。

時間を奪う家事「洗濯」を改善

というわけで、家事をひとつひとつ分解し、「どうすれば効率化できるか?」というのを考えていきましょう。まずは「洗濯」からです。

「洗濯」と言えば僕の苦手科目の代表格でして、サラリーマン時代にひとり暮らしをしていた頃、洗濯機をまわしたのは良いけれど洗い物を取り出して干すのを忘れ、「翌朝臭くなったワイシャツをもう一度洗う」みたいな事を何度も何度も何度も繰り返しておりました。そんな僕だからこそ改善しなければいけない!

そもそも、赤ちゃんが生まれると洗濯物が大量に出るようになります。大人ふたりで暮らしていた頃の、軽く倍は洗濯機を使うようになるでしょう。

赤ちゃんは汗っかきなのでしょっちゅう着替えが必要ですし、うんちや吐き戻しで衣服やシーツ類が汚れる事もしばしば。これを今まで通り、洗濯機で洗濯してベランダに干す、取り込んで畳む、それぞれの場所にしまう、なんて事をやっていたらかなり時間が取られます。というか回転が間に合わなくなると思うので真っ先に効率化しておきましょう。

そして先ほども言った通り、「生まれてから」ではなく、生まれる前に着手してください。子どもが生まれると目先の事に追われてしまい、「家電量販店で洗濯機を吟味して買う」くらいの事をする時間すらなくなってしまいがちだからです。