オンライン英会話から始めるのはおすすめできない
また、自分の得意分野の話や、よく聞かれるような話は、会話をシミュレートしておいて、何か聞かれたら、すぐに返せるような会話文を記憶しておくと、少しは安心感があります。なんなら丸暗記しておくくらいで構いません。
そうすることで、自分にとって不得意な話題や、理解が追いつかない会話を振られたときに、自分の得意分野に話を持っていくこともできます。会話のキャッチボールが生まれると、意図的に「今結構、話せてるやん」「ちゃんと伝わってるし!」と、自信もつくはずです。
実際に留学を経験した私がよく聞かれたのは、日本についてでした。日本はどういう国なのか、日本で人気のスポーツは何か、といったことは十中八九聞かれるので、毎回同じ返答をすることにはなりますが、ペラペラとしゃべれるようにしていました。
最近は、YouTubeでも英会話や英語学習系のチャンネルがいろいろとありますし、英会話アプリもたくさんあります。
そういった教材やアイテムを活用して学習する場合には、自分にとって都合のいいタイミングで手軽に学習を進めやすいものや、楽しく学べるものなど、自分に合っているものを選ぶのがよいと思います。
ひとつだけ、最初からいきなりオンラインで英会話の先生と話すという勉強方法は、やめておいたほうがよいと私は感じています。日本語を話せる先生で、日本語でもコミュニケーションがとれればまだいいのですが、オンライン英会話は基本的にネイティブの先生が相手なので、緊張しやすいですし、そこでうまく会話ができないと、自信を失ってしまうだけです。
ましてやオンラインでの授業ですので、話が聞き取れず、またうまく伝えられずにサイレントの時間が続いてしまったときは地獄に感じてしまうかもしれません。むしろ苦手意識をより強くする印象がありますし、長続きもしない印象です。
アジア人留学生との会話で英会話が上達した
私が一番英語が伸びたと感じた方法は、ホームステイ先が一緒だった外国人留学生と会話をすることでした。
私は最初のホストファミリーとの相性があまりよくなくて、1カ月ほどで変えてもらったのですが、移った先の高齢のご夫婦の家には、私のほかにも留学生がホームステイしていました。語学学校で仲良くなった韓国人の女の子も一緒で、よく英語でコミュニケーションを取っていたのですが、彼女は留学期間が4カ月だったので、途中で帰国してしまいました。
彼女と入れ替わるように、年上の中国人男性がやって来ました。カナダの大学を卒業し、大学院へ進もうとしているだけあって、英語はペラぺラでした。彼と出会ってから英語がグンと伸びましたね。
留学生同士なのでそんなに気を使わないですし、同じアジア人なので緊張しなかったのもよかったと思います。とてもきれいな英語を話していたので、吸収しやすかったですし、よく教えてもらっていました。
日本人の留学生が相手だと、どうしても日本語を使ってしまいがちですし、なんとなく「間違った英語を話したら恥ずかしい」という思いがどこかにあったりします。それに、英語のレベルが結局同じくらいなので、上達するまでには至らないというのが実際のところだと思います。