褒めるのではなく「承認」すればいい
子どもは、安易に褒めるより、承認の言葉を伝えることが大切です。
「朝早く起きられて、偉いね~」ではなく、「早く起きたんだね」。
「お皿を片づけて、偉いね~」ではなく、「お皿を片づけてくれたんだね」。
「泣かなくて偉いね~」ではなく、「泣かなかったんだね」。
「お皿を片づけて、偉いね~」ではなく、「お皿を片づけてくれたんだね」。
「泣かなくて偉いね~」ではなく、「泣かなかったんだね」。
「偉いね」という「主観」の入った言葉ではなく、とてもニュートラルな立ち位置から承認の言葉を使うことにシフトしてほしいのです。
どうしても自分の思いを伝えたいときは、次のように、まず、事実であるコトやモノを承認してから、プラスアルファで伝えればよいのです。
「テストの点数、前より上がったね。嬉しいよ」(事実の承認+自分の気持ち)
「キレイに片づけてくれたね。ありがとう」(事実の承認+感謝)
「朝、自分で起きられたんだ。さすがだね」(事実の承認+相手への承認)
「キレイに片づけてくれたね。ありがとう」(事実の承認+感謝)
「朝、自分で起きられたんだ。さすがだね」(事実の承認+相手への承認)
この承認のあとで感情を伝える手法は「イエス・エモーション話法」といいます。ただこれだと、いい結果が出たときにしか使えません。
当たり前のことでも「承認」してみる
そこでもうひとつ、プロセスを承認する方法も使ってみてください。
「そんなことを感じたんだね。教えてくれてありがとう」
「考えていることを言葉にできたね。おかげでよくわかったよ」
「毎日、ちゃんと練習しているね。感心するよ」
「考えていることを言葉にできたね。おかげでよくわかったよ」
「毎日、ちゃんと練習しているね。感心するよ」
プロセスを承認するのなら、大きな結果が出たとき以外にも、日常の些細なことなど、どんなときにも使えるというメリットがあります。合言葉は「褒めるより認めよう」でしょうか。「学校、行ってきたんだね」と、それだけでも十分です。
伝える側からすると、ちょっと「小っ恥ずかしい」というか、そんな当たり前のことを伝えてもどうにもならないのではと思うかもしれません。
しかし、伝えられる側からすると、「あ、なんか存在自体を大切にしてもらっている」「あなたはそこにいるだけでOK」という、ある意味、存在証明として承認をしてもらったような気持ちになるのです。
そんな体験は、子どもが家を心地よい「居場所」と感じるための大きな手助けになりますし、中長期的に子どもの自己肯定感を醸成することにつながります。