2024年6月13日、JR東海とJR西日本はドクターイエローの引退を発表した。その車両を見るにはどうすればいいのか。鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「走行する日や行程は基本的には非公開だが、いくつか方法がある」という――。
ドクターイエロー(米原―京都=2019年6月29日、滋賀県大津市)
写真提供=hirose_photo_office/アマナイメージズ/共同通信イメージズ
ドクターイエロー(米原―京都=2019年6月29日、滋賀県大津市)

ドクターイエローを最も簡単に見る方法

ドクターイエローは走行日や時刻が基本的に公開されていない。そうしたドクターイエローに出合うチャンスを増やす方法を考えてみよう。

最も簡単に見る方法が実はある。JR東海は東京駅から新大阪駅までドクターイエローに体験乗車できるイベントを開催しているのだ。残念ながら、抽選制の体験乗車の申し込みは終了したが、行程は以下のとおり公表されている。

(※以下、JR各社が公表している時刻以外は、筆者の推測である。変更の可能性もあり、あくまで参考程度に見ていただきたい)

JR東海 2024年10月12日(土)
東京駅14時51分発、新大阪駅17時24分着 T5編成を使用の予定

時刻を見ると、直近では2024(令和6)年11月4日に運転となる東京駅発「のぞみ401号」とほぼ同じなので、途中駅の時刻は品川駅14時59分ごろ発、新横浜駅15時10分ごろ発、名古屋駅16時32分ごろ着、16時33分ごろ発、京都駅17時09分ごろ着、17時11分ごろ発と思われる。途中駅では単に停車するだけで乗客の乗り降りは実施されない。

西日本で見る方法

なお、JR西日本も同月12日と15日に山陽新幹線でドクターイエローの体験乗車イベントを開催する。だが、集合場所とその時刻、それから解散場所と時刻しか発表されておらず、行程はわからない。筆者の推測を交えて紹介しよう。

JR西日本 2024年10月12日(土)T5編成を使用の予定
新大阪駅16時30分集合 博多駅22時00分解散予定

同日にJR東海はT5編成を使用した体験乗車イベントを開催し、新大阪駅は17時24分着と発表されている。新大阪駅での乗り降りに要する時間を5分と考えると、新大阪駅の発時刻は17時29分以降、博多駅着は21時50分ごろではないだろうか。

新大阪駅~博多駅間は4時間21分程度を要すると考えると各駅停車の「こだま」並みの停車駅で走行するうえ、途中の駅で10分程度の通過待ちを行うものと思われる。

JR西日本 2024年10月12日(土)T4編成を使用の予定
新大阪駅17時30分集合、博多駅22時15分解散予定

恐らくは新大阪駅18時30分ごろ発、博多駅22時10分ごろ着と推測される。新大阪駅~博多駅間が3時間40分を要すると考えると各駅停車の「こだま」並みの時刻で走行すると考えられる。