成功し続けられる人は何が違うか。ハイパフォーマンスコーチのブレンドン・バーチャードさんは「どのようなキャリアでも、ハイパフォーマンスの領域に到達できる人は、その仕事に付随する多くの領域において有能である。そのパフォーマンスは、生まれつきの長所ではなく、ある行動を続けた結果だ。例えば、彼らは自分を疑うことが絶対ないわけではないが、新しいことを試すのを楽しみにし、自分自身の問題解決能力を信じている。そうした彼らに共通する習慣として身につければ、ほぼどのような活動分野でもハイパフォーマンスに到達できる」という――。

※本稿は、ブレンドン・バーチャード『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

仮想空間に立つビジネスマン
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ハイパフォーマンスに到達できる人は、多くの領域で有能

本書における「(高い)パフォーマンス」とは、長期にわたり、一貫して、標準的基準を超えた成功を収めることを意味する。

ハイパフォーマーは、その活動分野における成功がどのように定義されるにせよ、ともかく、より長く、より優れた成果を出し続ける人や、チーム、企業、文化などを指す。しかしパフォーマンスの高さは、たゆみない向上のみを意味するわけではない。

多くの人は、向上はしていても、大成功というほどではなく、前進のペースがその他大勢と同じでゆっくりなのだ。また進歩はしていても、真の意味で大きな影響を及ぼす人は少ない。ハイパフォーマーは常識を打ち破り、常に期待値や成果を上回る。

またパフォーマンスの高さは、単に専門知識を深めることとも違う。新しいスキルや言語を習得したり、チェスの名人や世界的ピアニスト、CEOになったりするだけではハイパフォーマーとは言えない。

成功し続ける人は、いかなる分野であれ、単一のタスクやスキルに長けていることに加えて、専門的な知識やスキルを補完する周辺能力も習得している。成功を長続きさせ、他者をリードするための複数のスキルセットを持つ。人生の複数の領域で卓越できる習慣を実践しているのだ。

スーパーボウルで優勝したクォーターバックは、ボールの投げ方だけを知っているわけではなく、メンタルの強さや、栄養学、自己規律、筋力や柔軟性のトレーニング、契約交渉、セルフブランディングなど、さまざまなことをマスターする必要があったはずだ。

どのようなキャリアでも、ハイパフォーマンスの領域に到達できる人は、その仕事に付随する多くの領域において有能でなければならない。